@article{oai:saku.repo.nii.ac.jp:00000008, author = {中嶋, 尚子}, issue = {1}, journal = {佐久大学看護研究雑誌, Saku University Journal of Nursing}, month = {Mar}, note = {近年、看護教育者の間では「学生は未熟である」とする見解が一般的となっている。従来、その原因が学生にあるという視点で語られているが、ここでは日本の看護教育史を概観することにより、教育者側がもつ教育背景からこの問題を論じる。看護教育の近代化には、看護師=優れた女性という性役割と、疑似家庭教育の場である寄宿舎制度が深く関わっており、家庭の中で親(教育者)が子ども(学生)に施すしつけによる教育が中心となっていた。その後、看護職が優れた女性から専門職への転換期において、看護教育者は新たな教育の根拠を「発達」に求めた。「発達」という枠組みは、家庭におけるしつけと同様に、規範性をもって教育者-学生(=大人-子ども)関係を説明することになり、その枠組みが教育者のまなざしのフィルターとなり、学生が生きる現実とはかけ離れた教育実践になりやすい。この従来の教育関係を見直すことにより、多様な関係の中で学習できる環境設定が可能になるであろう。}, pages = {11--14}, title = {看護教育における「教育者‐学生関係」の意味‐教育者の背景に焦点をあてて‐}, volume = {2}, year = {2010} }